日本の水道水は安全だとされていますが、そのまま飲むことに抵抗のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
沸騰させるのは、水道水を安全に飲むための一つの方法ですが、煮沸も万能ではなく、いくつかの注意点があります。}
本記事では、水道水を沸騰させるメリットのほか、正しい煮沸の方法や注意点について解説します。
■水道水は沸騰させず飲んでも大丈夫?
日本の水道水は、水道法に基づく51項目の水質基準をはじめとする厳しい基準で管理されています。
浄水場では塩素消毒がおこなわれ、ウイルスや細菌の繁殖を防いでいます。また、残留塩素やトリハロメタン(水道水の消毒時に生成される化学物質)には基準値が設けられており、生涯にわたって摂取しても健康に影響が出ない水準に抑えられています。
このように水道水は安全性が担保されているため、沸騰させることなく、そのまま飲んでも問題はありません。
ただし、水道水特有の塩素臭(カルキ臭)が気になる方や、赤ちゃんのミルクづくりなどでより安心を求める方は、煮沸するのも効果的な方法です。
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■水道水を沸騰させる2つのメリット
日本の水道水はそのままでも安全に飲めますが、「カルキ臭が気になる」「できるだけ安心して使いたい」という方もいらっしゃいます。
こうした場合は、水道水を沸騰させることをおすすめします。水道水を沸騰させるメリットを見ていきましょう。
①カルキ臭が消えて飲みやすくなる
水道水には細菌の繁殖を防ぐために塩素が含まれていますが、残留塩素は独特のにおいの原因になります。
特に妊娠中や子育て中はにおいに敏感になりやすく、「飲みにくい…」「料理の味に影響しそう…」などと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
水道水を沸騰させると、残留塩素は気体となって抜けやすくなります。
塩素が抜けると、ツンとした消毒のようなにおいが軽減され、まろやかでクセのない味わいに変わります。
白湯にして飲んでも良いですし、赤ちゃんの湯冷ましにも使いやすくなります。少しの手間でカルキ臭が消え、クセのない味わいになるのは、水道水を沸騰させるメリットだと言えるでしょう。
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②トリハロメタンの濃度を下げられる
トリハロメタンとは、水源となる河川やダムの水に含まれる有機物と、浄水場で消毒のために加えられる塩素が反応してできる物質で、発がん性が指摘されています。トリハロメタンが水道水に含まれていないか心配する声もありますが、東京都水道局は以下のように回答しています。
「水道局でお配りしている水道水に含まれる全てのトリハロメタンの量は、水質基準値以下であり、安全性に問題はありません。なお、水質基準は、生涯にわたり摂取しても健康に影響が生じない水準をもって、基準値が設定されています」
このように安全性に問題はないとされていますが、より安心を求めて沸騰させる方もいます。トリハロメタンは熱によって気化しやすい性質があり、水道水を沸騰させた後、5分以上加熱するとトリハロメタンが揮発し、濃度を下げられると言われています。
■水道水を沸騰させる正しい方法
安心して水道水を飲むために沸騰させる際は、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
鍋で沸騰させる場合と電気ケトルで沸騰させる場合に分けて、正しい方法と注意点を解説します。
①水道水を鍋で沸騰させる場合
水道水を鍋で沸騰させる場合は、5分以上加熱することをおすすめします。これは、トリハロメタンを十分に除去するには5分以上の加熱が必要だとされているからです。東京都水道局のWebサイトでも、家庭で簡単にできるトリハロメタンの除去方法として「5分程度煮沸する」と示されています。
鍋に水道水を入れて火にかけたら、フタをして一気に沸騰させます。
沸騰したらフタを外し、グラグラと沸き続ける状態で5分以上加熱しましょう。
フタを外すことで、残留塩素やトリハロメタンなどの揮発しやすい物質が逃げやすくなります。
②水道水を電気ケトルで沸騰させる場合
電気ケトルで水道水を沸騰させる場合、通常の自動沸騰機能だけでは十分とは言えません。
多くの電気ケトルは、沸騰すると安全装置が働いてすぐに加熱が止まります。しかし、トリハロメタンをしっかりと揮発させるためには、意識的に加熱時間を延ばす必要があります。
まず、電気ケトルで通常どおりに水道水を沸騰させます。沸騰したらフタを開け、塩素やトリハロメタンを逃がしましょう。
フタを閉じたままにしていると、揮発した成分が内部にこもってしまう可能性があります。さらにフタを開けた状態で再加熱し、5分程度は沸騰状態を保つのがポイントです。
※電気ケトルは、フタを開けていると加熱が開始されない製品もあります。お使いの製品の取扱説明書をご確認ください。
■水道水を沸騰させた後の注意点
水道水を沸騰させると残留塩素が除去され、カルキ臭が軽減されますが、同時に塩素による消毒効果も失われます。そのため、煮沸後の水は雑菌が繁殖しやすい状態になります。特に夏場など気温・湿度が高い時期は、短時間でも雑菌が増えるおそれがあります。見た目やにおいに変化がなくても、衛生状態が悪化している場合があるため注意が必要です。
そのため、水道水を沸騰させた後はできるだけ早く冷まし、清潔なフタ付き容器に移すことをおすすめします。すぐに飲まない場合は常温での長時間放置は避け、必ず冷蔵庫に保存しましょう。沸騰後、24時間以内に使い切るのが目安ですが、少しでも味やにおいに違和感を覚えたときは廃棄しましょう。
■水道水を沸騰させても除去できない成分
水道水を沸騰させることで、残留塩素やトリハロメタンなど揮発しやすい物質を減らすことができますが、すべての成分を除去できるわけではありません。たとえば、鉛やアルミニウムなど水よりも蒸発しにくい金属類は、煮沸で取り除くことができません。
逆に水分のみが蒸発することで、これらの成分の濃度がわずかに高まる可能性もあります。
また、PFAS(有機フッ素化合物)のように、熱に強く分解されにくい物質も煮沸ではほとんど除去できないとされています。
PFASの代表例であるPFOA(ペルフルオロオクタン酸)やPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)は水に溶けやすく、
家庭での煮沸では十分に取り除くことはできないと考えられています。
硝酸態窒素など、水に溶け込んで安定している成分も煮沸では減少しません。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分もそのまま残るため、硬度が高い地域では白い沈殿物として現れることがあります。
煮沸で除去できるのは一部の成分だけであり、万能な方法とは言えません。より安全を期したい場合は、浄水器やウォーターサーバーの活用を検討しましょう。
■沸騰させる以外の水道水の安全な飲み方
水道水を安心して飲む方法は、煮沸だけではありません。
手軽に不純物を除去できる「浄水器」と、安全性の高い水を安定して使用できる「ウォーターサーバー」について解説します。
①浄水器を活用する
水道水をより安心して飲みたい場合は、浄水器を活用するのも効果的です。
浄水器は、フィルターを通して水道水中の様々な不純物を除去します。
蛇口をひねるだけで浄水を使用できるのは、浄水器の大きなメリットだと言えるでしょう。
- 浄水器の主な種類
浄水器の主な種類としては、蛇口に直接取り付ける「蛇口直結型」、シンク横に設置する「据え置き型」、ポットに水を直接注いでろ過する「ポット型」があります。手軽さを重視する方には蛇口直結型が、ろ過能力を重視する方には据え置き型が選ばれる傾向にあります。
- 浄水器で除去できる主な物質
多くの浄水器は、活性炭フィルターによって残留塩素やトリハロメタンなどを吸着・除去できます。製品によっては、鉛や一部の農薬などに対応しているものもあります。一方で、近年問題視されているPFAS(PFOAやPFOSなど)は、一般的な家庭用浄水器では十分に除去できないケースもあります。
浄水器の機種によって除去できる物質は異なるため、購入時には「除去対象物質」を確認しましょう。
なお、浄水器の性能を維持するためには、定期的なカートリッジ交換が必要です。
②ウォーターサーバーを導入する
水道水のにおいや成分が気になる場合は、ウォーターサーバーを導入するのもおすすめです。
ウォーターサーバーの水は大きく「天然水」と「RO水」の2種類に分けられます。
- 天然水のウォーターサーバー
天然水は、特定の水源から採水された地下水を原水としています。水道水と異なり、自然由来のミネラルを含んでいるのが特徴で、口当たりが良く、風味を楽しみたい方に人気があります。一方、天然水は採水地によって硬度や成分に差があります。たとえば、ミネラルを多く含んだ天然水を赤ちゃんのミルクづくりに使用するのはおすすめできません。また、採水コストや輸送コストがかかることから、価格はやや高めになる傾向があります。
- RO水のウォーターサーバー
RO水とは、RO膜(逆浸透膜)という特殊なフィルターを通して、水中の不純物やウイルスや細菌、重金属などを取り除いた水のことです。水分子以外の物質をほぼ除去しているため、純度が高く、安全性に優れた水として知られています。製造工程でミネラルもほとんど除去されますが、製品によっては、後からミネラルを加えているものもあります。赤ちゃんがいるご家庭など、安全性を重視する場合は、RO水のウォーターサーバーを選ぶと安心です。
■安心して水を飲むならクリクラのウォーターサーバー!
毎日安心して水を飲みたいご家庭には、クリクラのウォーターサーバーをおすすめします。
クリクラのウォーターサーバーは、厳しい水質基準をクリアした日本の水道水を原水に採用し、RO(逆浸透膜)フィルターによって微細な菌や化学物質などの不純物や雑味をしっかりと取り除き、水の純度を高めています。定期的にPFAS検査を実施していますが、これまでの検査で、PFASが検出されたことはありません。
また、クリクラのウォーターサーバーは、病院の手術室でも使われている高性能フィルター「HEPAフィルター」を標準装備し、ゴミ・粉塵を徹底的に除去。万が一ウイルスや細菌が侵入してしまった場合でも、繁殖をさせない対策として「抗菌パック」も装備しています。安心・安全にお使いいただけるよう、年に1回、サーバーを丸ごと交換しているのもクリクラのこだわりです。
※参考:
水質<水道水の安全性・その他> | よくある質問 | 東京都水道局
日本の水道水は大丈夫?煮沸消毒しても除去されない化学物質「PFAS」が”やっかい”な3つの理由 | 特集 | MBSニュース


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