赤ちゃんの水分補給やミルクづくりに使われる「湯冷まし」。名前はよく聞くものの、「本当に必要?」「白湯との違いは?」「つくり方は?」などと疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。特に初めての育児では、水の選び方ひとつにも不安がつきものです。本記事では「湯冷ましとは何か?」という点から、主な活用シーン、正しいつくり方、注意点まで詳しく解説します。
■湯冷ましとは?
湯冷ましとは、一度しっかりと沸騰させたお湯を、飲める温度まで冷ました水のことを言います。湯冷ましは一般的に水道水を煮沸してつくります。煮沸することで塩素(カルキ)や一部の不純物を除去できるため、湯冷ましは胃腸が未発達な赤ちゃんにも安心してあげることができます。
湯冷ましはよく白湯(さゆ)と混同されますが、違いは温度です。白湯は50~60℃程度の温かい状態で飲むお湯を指しますが、湯冷ましは人肌程度(約36~37℃)まで冷ましたものを言います。赤ちゃんの水分補給やミルクの温度調整に使われるのが一般的です。
なお、ミネラルウォーターも沸騰させれば湯冷ましになりますが、赤ちゃんにあげる場合、硬水のミネラルウォーターは注意が必要です。赤ちゃんは腎機能が未発達で、ミネラル分の多い硬水は負担になる可能性があるため、湯冷ましをつくる場合も軟水のミネラルウォーターを選ぶ必要があります。
■湯冷ましの3つの活用シーン
湯冷ましは、赤ちゃんに安心してあげられる水です。
ミルクづくりだけでなく、水分補給や体調管理のサポートにも役立ちます。
こちらでは、「赤ちゃんのミルクづくり」「赤ちゃんの水分補給」「赤ちゃんの便秘対策・体調不良時のサポート」という3つの活用シーンについてご説明します。
①赤ちゃんのミルクづくり
赤ちゃんのミルクをつくるとき、湯冷ましは「温度調整」のために使います。粉ミルクは衛生上の観点から、70℃以上のお湯で溶かすことが推奨されています。そのため、まずは沸騰させたお湯で粉ミルクをしっかり溶かします。その後、人肌程度まで冷ましてから赤ちゃんにあげます。この冷ます工程で、あらかじめ用意しておいた湯冷ましを加えると、スムーズに温度調整ができます。
水道水で湯冷ましをつくる際のポイントは、沸騰後も数分間加熱を続け、塩素や不純物を除去してから冷ますことです。また、つくった湯冷ましは雑菌が繁殖しやすいため、清潔な容器で保存し、24時間以内に使い切るようにしましょう。
②赤ちゃんの水分補給
湯冷ましは、赤ちゃんの水分補給にも活用できます。
基本的に生後6ヶ月頃までは母乳やミルクで十分な水分を摂取できますが、離乳食が始まった後や、お風呂上がり、外出後、汗をかいたときなどは、補助的に湯冷ましをあげると安心です。スプーンやトレーニングマグなどを使って少量ずつあげてみましょう。
赤ちゃんの水分補給に湯冷ましを使うときは、与えすぎないように気をつけましょう。
湯冷ましでお腹がいっぱいになると、母乳やミルクの摂取量が減り、必要な栄養が不足してしまう可能性があります。
赤ちゃんの様子を見ながら、あくまで補助的に取り入れるようにしてください。
③赤ちゃんの便秘対策・体調不良時のサポート
湯冷ましは、赤ちゃんの便秘対策や体調不良時の水分補給にも役立つことがあります。
離乳食が始まると便が硬くなりやすく、水分不足が便秘の一因になることがあります。
その場合は、母乳やミルクを基本としながら、必要に応じて少量の湯冷ましで水分を補うことで、便がやわらかくなり、排便がスムーズになることがあります(ただし、水分補給だけで便秘が改善するとは限りません)。
また、発熱時や下痢の後など、水分が失われやすい場面では、湯冷ましは赤ちゃんの体に負担をかけにくい飲み物として活用できます。ただし、ぐったりしていて元気がない、水分をほとんど受け付けない、嘔吐を繰り返すなどの様子がある場合は、無理に湯冷ましを飲ませず、早めに医療機関に相談しましょう。
■湯冷ましのつくり方
湯冷ましは、以下の手順でつくるのが一般的です。
以下は水道水で湯冷ましをつくる際の手順ですが、ミネラルウォーターでつくる場合も同じです。
①水を沸騰させる
やかんや鍋、電気ケトルに水道水を入れ、フタを開けたまましっかりと沸騰させる。
②沸騰後も数分間加熱する
沸騰後も数分間加熱し続け、塩素やトリハロメタンなどを除去する。
③清潔な保存容器に移す
消毒済みの耐熱容器など、清潔な容器に移し替える。
④人肌程度まで冷ます
流水や自然冷却で約36~37℃まで冷ます。
■湯冷ましをつくるときの注意点
湯冷ましは赤ちゃんに安心してあげられる水ですが、つくり方や保存方法が適切でないと、衛生面に不安が生じることもあります。
特に赤ちゃんは抵抗力が弱いため、ちょっとした管理不足が体調トラブルにつながってしまう可能性があります。
こちらでは、「十分に煮沸すること」「清潔な容器に保存して24時間以内に使い切ること」「硬水のミネラルウォーターは使わないこと」という3つの注意点についてご説明します。
①十分に煮沸する
湯冷ましをつくる際は、水道水をしっかり沸騰させることが大切です。
沸騰してもすぐに火を止めず、数分間は加熱を続けましょう。
こうすることで、水道水に含まれている塩素やトリハロメタンを除去しやすくなります。
短時間の沸騰では不十分な場合があるため、時間を測りながら加熱することをおすすめします。
②清潔な容器に保存して24時間以内に使い切る
煮沸によって塩素が抜けている湯冷ましは、雑菌が繁殖しやすい状態です。
そのため、保存する際は消毒済みの耐熱容器を使用し、フタをして衛生的に管理しましょう。
飲み口に直接口をつけるのは避け、使うぶんだけ別の容器に移すのが安心です。また、湯冷ましは常温・冷蔵を問わず、24時間以内に使い切るようにしましょう。
③硬水のミネラルウォーターは使わない
湯冷ましは、水道水だけでなくミネラルウォーターでつくることも可能です。
ただし、ミネラルウォーターの硬度に注意する必要があります。
硬度の高い「硬水」はカルシウムやマグネシウムを多く含んでいるため、赤ちゃんの腎臓に負担をかける可能性があります。ミネラルウォーターを使って湯冷ましをつくるときは、硬度100mg/L以下の「軟水」を選ぶようにしましょう。
■湯冷ましをつくるならウォーターサーバーが便利!
最近のウォーターサーバーは、冷水だけでなく温水も出るタイプが主流です。
やかんや電気ケトルでお湯を沸かして湯冷ましをつくるのは手間がかかりますが、ウォーターサーバーなら温水と冷水を混ぜるだけで、すぐに湯冷ましをつくることができます。
ウォーターサーバーがあれば、赤ちゃんが夜泣きをしたときもスムーズにミルクづくりができますし、急に体調不良になったときもすぐに水分補給ができます。忙しい子育て家庭にとって、手軽に湯冷ましを準備できるウォーターサーバーは、時短と安心を両立できる心強い選択肢だと言えるでしょう。
■まとめ
湯冷ましは、赤ちゃんのミルクづくりだけでなく、水分補給や便秘対策、体調不良時のサポートに役立ちます。
ただ、やかんや電気ケトルでお湯を沸かして湯冷ましをつくるのは、少々手間がかかります。
家事・育児の負担を少しでも軽くするため、ぜひウォーターサーバーの導入をご検討ください。
ウォーターサーバーがあれば、湯冷ましの準備はもちろん、離乳食づくりや家族全員の飲み水にも活用でき、毎日の家事負担をぐっと減らせます。
■湯冷ましに関するよくある質問
①湯冷ましは冷蔵庫でどのくらい保存できる?
湯冷ましを冷蔵庫で保存する場合でも、24時間以内に使い切るようにしてください。
湯冷ましは煮沸によって塩素が抜けているため、水道水よりも雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
時間が経ったものは無理に使わず、新しくつくり直しましょう。
②湯冷ましの常温保存は避けるべき?
湯冷ましは常温保存もできますが、できるだけ長時間の保存は避けるべきです。
湯冷ましは煮沸によって塩素が抜けているため、常温では雑菌が繁殖しやすくなります。
特に夏場や室温が高い環境では傷みやすいため注意が必要です。
③湯冷ましをミルクづくりに使うのはダメ?
湯冷ましをミルクづくりに使っても問題ありません。ただし、粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かすことが推奨されているため、最初から湯冷ましで粉ミルクを溶かすのは避けましょう。
70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かし、あらかじめ用意しておいた湯冷ましで温度調整をする方法をおすすめします。


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