日頃の水分補給は大切なもの。日々しっかりと水分をとるよう心がけている方は多いのではないでしょうか?ですが、水分補給は少なすぎても、過度にとりすぎても良くありません。
この記事では、飲み過ぎと言われる基準はどこからか、飲み物を過剰摂取することによる悪影響について解説します。
飲み物を飲みすぎないための、正しい水分補給の仕方も紹介するので、慢性的に飲み物を飲みすぎてしまっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
■飲み物の飲み過ぎはどこから?
日頃の水分補給は大切ですが、飲み物の飲み過ぎは水分を大量に摂取することで陥ってしまう「水中毒」などの原因となり得るため、飲みすぎないように適切な摂取量を知ることが大切です。
水など飲み物の摂取量基準は、その人の体重によって人それぞれ異なりますが、1時間に1リットル以上など短時間に大量の飲み物を飲まないようにしましょう。
運動をした後や入浴後には、喉が渇いているため水を一気に、たくさんの量を飲みたくなるかもしれませんが、その行動も飲み過ぎにつながることがあります。
少量ずつ分けて、こまめに飲むのが水分補給の基本です。
■飲み物の飲みすぎは「水中毒」の原因に
先述したとおり、飲み物を飲みすぎると「水中毒」のリスクが高まります。
水中毒とは、水を一度に大量に飲むことで、尿の処理能力が低下し、それにより血液中のナトリウム濃度が低下し、電解質のバランスが崩れ「希釈性低ナトリウム血症」という状態になります。水中毒になると、以下のような症状が現れることがあります。
• めまい
• 頭痛
• 浮腫
• 疲労感
• 頻尿
• 下痢
重症になると、嘔吐や意識障害、呼吸困難などを引き起こし、命に危険が及ぶ可能性もあります。自分には起こらないだろうと思うのではなく、水中毒の可能性を意識し、水分を大量に摂取しないよう注意しましょう。
また、水分とともに塩分タブレットなどを取り入れ、塩分が不足しないよう意識することも大切です。
■水分をとりすぎてしまうケース
飲み物を飲みすぎてしまう人には、以下のようにいくつかのタイミングや特徴があります。
• ストレスを感じている
• ダイエット時の空腹を紛らわせたい
• 大量に汗をかいた
それぞれ詳しく解説します。
ストレスを感じている
ストレスによって水分を多量に摂取してしまう人は、水中毒を起こす危険性があります。
ストレスを感じると口の中が乾きやすくなり、乾きを潤そうとたくさん飲んでしまうことが原因です。ストレスで口の中の乾燥が気になる場合は、水を多量に飲んで潤そうとするのではなく、少しずつ水を飲むように意識しましょう。
ダイエット時の空腹を紛らわせたい
ダイエット中に空腹を紛らわせるため、水分補給をすることもありますが、一度にたくさん水を飲んでしまうと体に負担がかかります。
水分補給はこまめに摂ることが基本なので、空腹を紛らわせたいからといって、一気に大量の水を飲むことは避けましょう。
大量に汗をかいた時
スポーツをした後など大量に汗をかくと、水をたくさん飲みたくなります。その際、喉が渇いたまま水を大量に一気に飲んでしまうと、水中毒の原因となる可能性があるため注意が必要です。
激しい運動をした後は水を多量に飲むのではなく、経口補水液やスポーツドリンクで水分補給するのがおすすめです。
■飲み物を飲み過ぎない!正しい水分補給の方法
飲み物の飲み過ぎを防ぐため、正しい水分補給の方法を理解しておきましょう。
飲み物を飲むときは、1回コップ1杯程度である150~250ミリリットルの水を、1日に6~8回飲むようにします。トータルで、1日の必要量である約1.2リットルを補給するように意識してください。
また、水を飲む際は、以下のポイントをおさえておくことも大切です。
• こまめに水分補給をする
• 塩分も同時に摂取
• うがいなどで口の中の水分を保つ
水分補給はもちろん大切ですが、一気に多量飲むのではなく、こまめにとることが基本です。水分補給のタイミングとして、朝起きた時や入浴時、就寝前などを意識して生活をすることも、「こまめな水分補給」を生活に取り入れる一つの方法です。
運動時は脱水症状を引き起こさないために、しっかり水分補給をすることは大切ですが、脱水を気にするあまり、身体が必要とする以上の水分量を飲んでしまう場合もあります。喉の渇き具合から必要な水分量を判断して補給するようにしましょう。
運動時は水分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルも失われるので、スポーツドリンクや経口補水液で水分補給をすることをおすすめします。
また、ストレスで喉の渇きを感じることが多い場合は、うがいなどで口の中の水分を保ち、水の飲み過ぎにならないように注意しましょう。
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■まとめ
健康に害がないように思える水でも、水を一度に多量に飲みすぎると水中毒を引き起こし、めまい、頭痛、疲労感、頻尿などの症状が現れることがあります。
コップ1杯の水をこまめに飲むことを習慣化するなど、適度な水分補給を意識し、過剰に水分を摂らないように気をつけましょう。この記事で紹介した正しい水分補給の方法を参考に、適度な水分補給を心がけてください。