ウォーターサーバーの導入を検討している方のなかには、水の安全性が気になって導入をためらっている方もいるかもしれません。特に天然水は、自然由来の地下水を使用しているため、「環境汚染の影響を受けているのでは?」「細菌や微生物のリスクはないの?」などと懸念する声は少なくありません。本記事では、ウォーターサーバーの品質基準や安全対策などについて解説していきたいと思います
ウォーターサーバーの水は安全?
いつでも手軽に水を飲めるのがウォーターサーバーの魅力ですが、気になるのが水の安全性です。最近は、有機フッ素化合物(PFAS)汚染のニュースも多く、特に天然水の安全性を不安視する声は少なくありません。
ですが、ウォーターサーバーの水は、その安全性が確認されたうえで販売されているため、安心して飲むことができます。日本で製造・販売されているウォーターサーバーの水は、食品衛生法で厳格な製造基準や成分規格などが定められています。加えて、メーカー各社は自主的に厳しい水質基準を設けており、品質管理や水質検査を徹底しています。基準を満たしていない水が市場に出回ることはないため、過度に心配する必要はないでしょう。
クリクラの安全対策
クリクラは、徹底した衛生管理体制のもと、安心・安全なRO水のウォーターサーバーを提供しています。
クリクラのプラント(工場)は世界基準の衛生管理システムを持つ「HACCP認証工場※」です。水の製造工程だけでなく、空ボトルの入荷から充填・密封、保管の全工程を管理区域内でおこなっています。また、2015年4月に稼動したクリクラの本庄工場は、国際的な食品安全の認証規格である「FSSC22000」を取得。空ボトルの洗浄・殺菌から充填・密封工程までをオートメーション化し、最終検査まで人手を加えず、衛生的な製造ラインを保ち、原料の入荷~製造~出荷に至るまでの全ての工程で、どのような危害要因があるのかを分析するシステムです。特に危害要因を抑えるために重要であると判断した工程を、連続的に監視(モニタリング)しています。(住之江工場にて取得)
検査工程では、クリーンルーム内で専任検査員が目視で1本ずつボトルをチェック。空ボトルの汚れや異物だけでなく、内部の官能検査(臭気)も徹底しています。そして、毎月の水質検査の結果を公式サイトで公開しています。
ウォーターサーバー使用時の安全性は?
ウォーターサーバーを導入する際、水の安全性はもっとも重視すべきポイントですが、本体の構造上の安全性にも配慮しなければいけません。ウォーターサーバーの構造上の問題によって、以下のような事故やトラブルが発生する可能性があります。
・ウォーターサーバーの蛇口(給水口)の操作ミスによる火傷事故
・ウォーターサーバー本体の転倒事故
・ウォーターサーバー本体の漏電事故
それぞれの事故の実例と対策を見ていきましょう。
ウォーターサーバーの事故事例と対策
子どもの火傷
経済産業省製品安全課の「ウォーターサーバーのチャイルドロックに関する事故防止策の検討及び取りまとめ」によると、ウォーターサーバーの温水用蛇口による火傷事故は増加傾向にあります。
年齢別では、1歳児の火傷事故がもっとも多く、次いで1歳未満となっており、1歳以下の事故件数が全体の75%を占めています。
※参考:ウォーターサーバーのチャイルドロックに関する事故防止策の検討及び取りまとめ|経済産業省製品安全課
https://www.meti.go.jp/product_safety/policy/water.pdf
特に、つかまり立ちができるようになる9~11ヶ月の赤ちゃんは、誤って温水用蛇口に触れてしまうリスクが高くなります。こうした火傷事故を防ぐためには、「チャイルドロック機能」の付いたウォーターサーバーを選ぶことが重要です。
また、多くのウォーターサーバーの背面には、温水用ヒーターなど熱源になる機構があります。こうした熱源に触れて火傷を負ってしまうリスクがあるため注意が必要です。ウォーターサーバーは、背面に子どもの手が届かない場所に設置するようにしましょう。
ウォーターサーバーの転倒
東京都生活文化局消費生活部の「ウォーターサーバーの安全性に関する調査」では、「ウォーターサーバーを設置したが、ふらついたときにつかまって、製品ごと倒れてケガをした」という事故事例が報告されています。
ウォーターサーバーは水ボトルも含めると30~40kg程度の重さがあるため、倒れた場合、ケガにつながるリスクがあります。地震のときはもちろん、子どもが走ってぶつかったりしても転倒の原因になります。ウォーターサーバーのなかには転倒防止用のハーネスやワイヤーが付属しているものもあるため、これらを使って対策をするようにしましょう。ハーネスやワイヤーがない場合は、市販の転倒対策グッズを使うことをおすすめします。
▼東京都生活文化局消費生活部の「ウォーターサーバーの安全性に関する調査」報告書▼
ウォーターサーバーの漏電
ウォーターサーバーは電気で動く家電製品です。そのため、漏電による事故が発生する可能性があります。ウォーターサーバーは水を取り扱うため、コンセントに水が付着しないように気を付けなければいけません。漏電を防ぐため、水ボトルを交換するときやメンテナンスをするときは細心の注意を払いましょう。また、濡れた手で電源プラグに触れないようにすることも重要です。
漏電対策としては、アース線を確実に取り付けることも重要です。アース線を取り付けておけば、万が一漏電が起きても電気を安全に逃がすことができ、感電や火災のリスクを低減できます。
ウォーターサーバーで安全でおいしい水を飲むおすすめの方法
ウォーターサーバーの水は安全性が高く、安心して飲むことができます。しかし、ウォーターサーバー本体が汚れていたら、そこから出る水も汚れてしまう可能性があります。常に衛生的でおいしい水を飲むためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、ボトル開栓後の水は時間とともに劣化していきます。できるだけ品質を維持するための注意点についてご説明します。
定期的にメンテナンスをする
ウォーターサーバーの給水口やボトル差込口、本体などを定期的にメンテナンスすることが重要です。
ウォーターサーバーのメーカー・製品によってメンテナンスの方法は異なります。具体的な方法などは、各製品の取扱説明書を参照してください。
直射日光が当たらない場所に設置する
ウォーターサーバーはキッチンやリビングに置くのが一般的ですが、直射日光が当たる場所に置くのは避けましょう。直射日光によってボトル内が温められると、水の風味が損なわれるおそれがあります。また、水温を下げるためにコンプレッサーが過剰に働き、電気代が高くなってしまう可能性もあります。同様の理由で、冷蔵庫や暖房器具の近くに設置するのも避けたほうがいいでしょう。
開栓後はできるだけ早く飲み切る
ウォーターサーバーは、水ボトルをサーバー本体にセットして使います。このとき、水ボトルを開栓しますが、一度開栓するとボトル内の水が空気に触れることで鮮度が低下していきます。そのため、できるだけ早めに飲み切ることをおすすめします。ウォーターサーバーの水ボトルの量は12リットル程度が一般的ですが、飲むペースが遅めのご家庭は、5~8リットル程度の容量の少ないボトルを選ぶのがいいでしょう。
電源を切って常温で使用しない
常温の水を飲むために、あるいは電気代を節約するために、ウォーターサーバーの電源を切って使う方もいますが、あまりおすすめできません。ウォーターサーバーは一定の温度を保つことで雑菌の繁殖を抑え、衛生状態を保っています。そのため、電源を切ってしまうと水の劣化が進みやすくなります。また、電源を切ると温水が冷めてしまい、電源を入れ直したときに沸かし直す必要があるため、余計に電気代がかかってしまいます。
常温の水を飲みたい場合は、冷水と温水を混ぜることをおすすめします。また、電気代を節約したい場合は、エコモード搭載モデルや省エネタイプのウォーターサーバーを選ぶのがいいでしょう。
ウォーターサーバーの安全性に関するよくある質問
Q:ウォーターサーバーは雑菌が繁殖しやすいの?
A:「ウォーターサーバーの水は水道水より雑菌が多い」と言われることがあります。ウォーターサーバーの水が塩素消毒されていないことや、給水口がむき出しになっていることなどから、雑菌が繁殖しやすいというイメージを持っている方もいるかもしれません。ですが、各メーカーは抗菌対策に工夫を凝らしており、充実したメンテナンスサービスを提供しているメーカーもあります。適切なメンテナンスをしていれば、十分に雑菌の繁殖を抑えることは可能です。
Q:ウォーターサーバーのデメリットは?
A:ウォーターサーバーのデメリットとしてよく言われるのが以下の3点です。
・毎月コストが発生する
ウォーターサーバーを導入すると毎月、水ボトル代やサーバーレンタル代などのコストがかかります。料金体系はメーカーによって異なりますが、月額費用は3,000円〜6,000円程度が相場です。
・水ボトルの交換が大変
水ボトルを交換する際は、重いボトルを持ち上げなければいけないケースもあります。特に女性にとっては大変な作業です。
・メンテナンスが面倒
安全でおいしい水を飲むためには、ウォーターサーバーの日頃のメンテナンスが必要ですが、これを面倒だと感じる人もいます。
Q:ウォーターサーバーをやめた理由は「水の安全性」が多い?
A:水の安全性に不安を覚えてウォーターサーバーを解約する人はほとんどいません。ウォーターサーバーの解約理由として多いのは、「水を使い切れないから」という理由です。想定していたほど水を飲まないご家庭は、毎月配送されてくる水ボトルがどんどんたまってしまいます。このように、水を消費できないために解約に至るケースはあります。その他、「ボトル交換が大変だから」「引っ越したから」といった理由も目立ちます。
クリクラのウォーターサーバーで安全でおいしい水を
クリクラは、安全でおいしい水をお届けするために、水質やウォーターサーバーの衛生管理に独自のこだわりを持っています。クリクラの水は、宇宙開発の現場などでも採用されている逆浸透膜(RO膜)を使い、不純物を徹底的に除去。56項目の厳しい基準をクリアした水に良質なミネラルを加え、安全でおいしい水をご提供しています。
また、クリクラは年に1回、サーバーを丸ごと交換して、安心・安全にお使いいただける仕組みを取っています。回収したウォーターサーバーは専任のスタッフが細部まで洗浄・殺菌し、冷水・温水の出る給水口(コック)は新品に交換して新品同様の状態にしています。
まとめ
ウォーターサーバーの水は厳しい品質基準や衛生管理のもとで製造・販売されており、安全性が確保されています。加えて、サーバー本体もチャイルドロック機能や転倒防止設計など、安全性が考慮されています。もちろんメーカーによって差があるため、じっくりと比較検討して、ご家庭にぴったりなウォーターサーバーを導入していただきたいと思います。
ウォーターサーバーを選ぶポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
>> ウォーターサーバーとは? 基礎知識や選ぶポイントを紹介!
https://www.crecla.jp/article/ws-point/


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