ウォータージャーナル

水分を「摂る」と「取る」の違いは?上手な水分補給の仕方を解説

水分の「摂る」と「取る」はどちらが正しい使い方かご存知でしょうか?似ているような意味と捉えがちですが、まったく異なる意味をもっています。水分を『摂る』と『取る』の違いについての解説と上手な水分補給の仕方をご紹介します。

水分を『摂る』と『取る』の違いは何?



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正しくは「水分を摂る」です。「水分を取る」ですと、水分を取り除くか水分を手に取るという意味になってしまいます。「摂る」と「取る」について詳しく解説してきます。

摂る」の意味について



「摂る」は、何かを体内に摂り込むときに使用します。使い方の例としてこちらがあげられます。

・栄養を摂り込む
・食事を摂る
・水分を摂る

「摂取」という熟語があるように「摂る」は「食べ物や栄養素を体の中に入れる」意味で使われています。

「取る」の意味について


「取る」には複数の意味があります。物を手につかむ意味や、操作する意味で使われます。
・「りんごを手に取る」
・「船の舵を取る」

「自分の物にする」という意味合いで使われます。
・「資格を取る」
・「政治を取る」

「物を取り除く」目的で使われます。
・「服のシミを取る」
・「野菜の水分を取る」
・「蓋を取る」
・「疲れを取る」

数字に関わる意味合いで使用されています。
・「年を取る」
・「カウントを取る」

水分の役割と不足すると起こる症状


・水分の役割
人の体の水分量は胎児で体重の約90%、新生児で約75%、子どもで約70%、成人では60~65%、老人では50~55%を占めています。水なしでは、5日も生きられないほど生命維持に欠かせないものなのです。

水分の大きな役割として、体内を循環させて酸素や栄養を運び体の各機能を正常に保つ働きをしています。そして、体に溜まった老廃物を尿とともに除去してくれるので毎日こまめな水分補給をする必要があります。

・水分は常に失われている
座っていても水分は無意識的に失われています。ずっと部屋の中にいて、動かないから水分補給をしなくてもいいということでは無いのです。私たちは尿などの排泄物や吐く息、皮膚からの蒸散により、常に体から水分が失われています。

汗をかきやすい夏場はもちろんのこと冬は乾燥しているので蒸発しやすく、汗をかいている実感がわきにくいのです。尿や便から排出される水分量は1500mlとされていて、寝ている間にも200mlもの水分が失われています。

体の水分が足りないとどうなる?


これだけ失われている水分ですから、こまめな補給は欠かせません。もし、水分が足りなくなると身体にさまざまな健康被害を起こします。水分不足が原因で引き起こされる主な症状です。

・熱中症
・脳梗塞
・心筋梗塞
・便秘

私たちの平熱は36~37度で、気温が高いときや運動して体温が上昇すると、汗をかいて体の温度を下げようとします。水分補給をおこたると、体の体温調整が出来ずに熱中症を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

体重の約2%の水分が失われただけで、口やのどの渇き、食欲減退や不安感に襲われ、約6%失われると、頭痛、眠気、脱力感を感じ、情緒不安定になっていきます。そして約10%不足すると筋肉痙攣が起き、体内循環が上手く行われなくなり、腎不全になってしまいます。

そしてそれ以上ひどくなると意識が失い、約20%不足すると死に至ると言われています。

便秘も老廃物を体内に溜め込んでいる状態なので美容や健康を害します。ひどい場合では腸閉塞になることもあります。

水分の上手な摂り方


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私たちの生命維持に欠かせない水分ですが、上手な水分摂取をすれば健康や美容により効果的に役立ってくれます。

・1日に必要な水分量
1日に必要な摂取量は2.5Lとされていますが、その人の日常生活の内容や年齢、健康状態、食事内容によって変化してきます。水分補給の方法として、直接飲む以外に1日の食事から約600mlもの水分を摂る事が出来ます。ご飯や味噌汁、サラダの野菜、肉や魚などほとんどの食材や料理に水分は含まれています。

さらに「代謝水」や「燃焼水」と呼ばれる体の中の食べ物を分解してエネルギーに変えるときの化学反応によって、1日約200mlの水分を補給することが出来るのです。
そのため、個人差はありますが、普通の成人であれば、食事による水分補給と約1500ml程度の水を飲めば、1日の必要水分量を満たせるとされています。
運動する方や、年齢によっても摂取量は変わるので目安として考えてください。

・水分を飲むタイミングと量
水分補給は喉が渇いているときは、すでに体内の水分が不足している状態なので、喉が渇く前に水分補給するのがベストです。基本はコップ1杯200mlを目安にこまめに飲むようにしましょう。

・起床時
人は寝ている間に汗をかいています。起床時の体は水分不足の状態なので必ず水分補給するようにしましょう。水分補給することで血行が良くなり、体の機能を呼び覚ますことが出来るので、朝から快適に過ごせるようになりますよ。おすすめは常温水か白湯を飲むことです。
白湯は50度ほどのお湯のことをいいますが、体が温められるので健康や美容にも効果があると言われています。

・寝る前
起床時の水分補給も大切ですが、就寝前も水分補給をしたほうがいいでしょう。水分を摂らないで寝てしまうと、脱水症状を起こす可能もあります。とくに、夏場に起きやすいので、意識的に水分を補給するようにしましょう。

・運動前後
運動前後の水分補給は欠かさずおこないましょう。体内の水分が低下するとパフォーマンスが低下するという報告もあるほど、健康維持の他にも水分は重要な役割をしています。喉が渇いてからだと、すでに水分不足状態なのでこまめに給水するようにしましょう。夏場など大量に汗をかく場合は、スポーツドリンクのような塩分を含んだものを飲まないと、血中のナトリウム濃度が下がり水中毒を引き起こしてしまう可能性もあるので気を付けましょう。

・入浴前後
入浴前に水分を補給することで、体内の代謝アップの効果や脱水状態を避ける事が出来ます。入浴後もかならず水分補給をするようにして、体の循環を良くしていきましょう。

・アルコールを飲んだ時
アルコールなどを飲んだ時は、アルコールによる利尿作用やアルコールを分解するために水分を失ってしまうので、普段よりも多めの水分補給をしてから就寝しましょう。基本的にアルコールは水分補給にはなりません。逆に利尿作用で摂取した以上に尿として排出されてしまうのです。水分補給のつもりでアルコールを大量に飲んでしまうと、脱水症状をひきおこし大変なことになるので、水分補給は必ずしましょう。

水分補給におすすめの飲料


水分補給におすすめの飲料です。基本的にノンカフェインで糖分など入っていないものが良いです。

・水
水道水やミネラルウォーターなどのシンプルな水がおすすめです。ミネラルウォーターにはミネラルが含まれており、水分補給しながら健康にも役立ちます。ただ硬水のミネラルウォーターを飲むときは、軟水よりも成分が多く含まれているのでお腹を壊す可能性もあるので注意して飲んでください。

・麦茶
ノンカフェインでミネラルも含む麦茶は夏の定番の飲み物です。子供からお年寄りまで安心して飲むことが出来ますし、値段も手ごろで一年中飲むこともできます。女性には嬉しい効果があり、血行が良くなる他に、お肌やダイエットの効果も期待されているのです。夏場はキンキンに冷えた麦茶を飲みがちですが、出来れば常温かすこし温めた麦茶を飲むことをオススメします。

・スポーツドリンク
こちらは、運動するときや夏場に大量に汗をかいたときの水分補給にオススメです。汗をかくと一緒にナトリウムが排出されてしまうので、塩分も水分と一緒に補給する必要があります。普段からスポーツドリンクを飲むのもいいのですが、大量に飲むと糖分を多く摂取してしまうことになるので気を付けましょう。

水分を摂る


水分摂取の必要性や効果などの知識を持つことは、美容やダイエットにはもちろんの事、健康維持や病気の予防にも繋がります。今まで、水分摂取をあまりしなかった方やアルコールで水分補給ができると思っていた方は、生活習慣を見直す機会にしましょう。