ウォータージャーナル

世界の水事情!世界で水道水が飲める国はどのくらいある?

世界で安全に水が飲める国がどのくらいあるかご存知でしょうか。日常的に使っている水ですが、日本がどのくらい安全であるか世界の国と比較するとよくわかります。水道水をそのまま飲める国はどれくらいあるのか。世界の水質について解説していきたいと思います。

世界の水事情


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海外に旅行にいってお腹をくだしたという話を聞くように、世界には水質管理が整っていない国があります。渡航の際には必ず、その国の水事情を把握してから行くようにしましょう。

2018年国土交通省の調査によると、水道水を安全に利用できる国は、9か国と2都市だけであるとされています。

オセアニアでは安全な飲み水を安定して利用できない人の割合は44%で、その原因は深刻な水不足にあります。次はアフリカの32%です。アフリカは特に深刻で、一部の地域では水道整備や浄化処理が進んでいないため安全な水をくむために数キロ離れた場所まで歩いていかなくてはいけません。

水問題は命を脅かす深刻な問題で、アフリカでは積極的に力を入れていて取り組んでいます。国際問題にもなっていて1日でも早く安全な水を供給できるように支援していく事が重要です。

世界で水道水が飲める国


2018年国土交通省の調査によると、水道水を安全に利用できる国は、10か国と2都市です。

・アイスランド
・アイルランド
・スロベニア
・デンマーク
・ドイツ
・フィンランド
・ノルウェー
・南アフリカ
・日本
・オーストリア

都市としてシドニー(オーストラリア)とストックホルム(スウェーデン)。主にヨーロッパの国が多くみられます。ヨーロッパは世界的にみても水道整備が非常に整っていて、国土が狭い国が多いことが理由と考えられます。アイルランドは自然に囲まれていて世界で最も水道水の質が良いです。注意する点としてスウェーデンはストックホルムなどの都市部以外では水道水は安全とは言えないので気を付けましょう。

世界の国の水事情


・オセアニア
オセアニアではオーストラリアとニュージーランドだけが水道水を飲むことができます。水道水を飲んでも問題はないのですが、水が硬水、水質が安定しないなど地域によって差があります。日本人は軟水に慣れているためお腹を壊してしまう人も多いです。旅行中、心配な方は市販の水を購入することをおすすめします。

・アフリカ
アフリカで水道水が飲める国は、南アフリカ1カ国だけです。近年では、飲み水問題に力を入れていてかなり改善来ていますが、南アフリカ以外の他の国に行くときは、ミネラルウォーターを飲むことをオススメします。

・北アメリカ
アメリカやカナダがある北アメリカですが、そのまま安全水道水を飲めるかといったらそうではないようです。アメリカやカナダなどの広大な国は水道管を敷くだけでも大変な作業で、きちんと管理出来ていないところではカビや管やタンクの劣化による異物混入などが心配されます。

・南アメリカ
ブラジルやアルゼンチンがある南アメリカでは、安全に水道水を利用できる国は今のところありません。渡航の際には必ずミネラルウォーターを飲むようにしましょう。

・アジア
アジアでは、日本とアラブ首長国連邦以外は水道水を利用する際には気を付けましょう。
日本はアジアの中でもずば抜けて水道設備が進んでいて、世界最高峰といっても過言ではありません。そのため日本人は渡航した際に水質の変化に対応出来ないことが多い傾向にあります。

日本の水質基準の高さ


日本の水質基準は非常に厳しいです。国内の水道整備もしっかりされており、都道府県によってはさらに厳しい基準を設けているところもあります。日本の水質がどれだけ良いか比較してみます。

・大腸菌
WHO  100mL中に検出されてはならない
アメリカ  EPA 5%以下
EU  100mL中に0個
日本  検出されないこと

・水銀
WHO  0.001mg/L
アメリカ  EPA 0.002mg/L 無機水銀として
EU  0.001mg/L
日本  0.0005mg/L

・ヒ素
WHO  0.01mg/L
アメリカ  EPA 0.05mg/L
EU  0.01mg/L
日本  0.01mg/L

大腸菌に至っては、検出されないことが基準で比較すると日本の水がどれだけ安全なのかが分かります。

世界の水道水は硬水と軟水どちら?


日本では軟水が主流ですが、世界の水道水は硬水が多いです。硬水は、カルシウムやマグネシウムなど金属イオンが多く含まれ、逆に軟水は金属イオンが少ないため口当たりが優しく感じます。

日本はなぜ軟水が多いの?


日本では、南西諸島・関東地方の一部・福岡県の一部などを除いた地域での水は、ほとんどが軟水とされています。日本は急こう配の地形が多く、水が地中にとどまっている時間が短いため、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが水にとどまりにくい傾向です。それにくらべてヨーロッパなどの平坦な地形が多い地域は、石灰岩の層を水が通り抜けることでミネラルが多く含まれるのです。

なぜ日本人は海外でお腹を壊しやすいのか?


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・細菌によるもの
海外の水は日本とは違い、細菌としてコレラ菌や細菌性赤痢菌、毒素原性大腸菌などが入っていることがあります。あまり水質管理されてない水を飲むと下痢と腹痛で苦しんでしまうかもしれません。

・水の成分によるもの
普段から軟水になれている日本人は、海外に行って硬水を飲んでしまうと水あたりを引き起こしてしまいます。これは海外旅行に限らず、硬水のミネラルウォーターを飲むときには注意しなければいけません。
ミネラルウォーターを買うときもよく確認しましょう。

海外で水あたりになったら


海外旅行者の20~50%が起こすと言われている水あたり。先進国ではほとんど見られませんが、発展途上国では70~80%の人に下痢や腹痛の症状がみられます。

主にみられる症状
・腹痛
・下痢
・嘔吐
・発熱

お腹が痛いからといって持参した整腸剤などを安易に飲むのは悪化させる可能性もあります。軽傷の場合は2~3日安静にして、下痢嘔吐がひどいときはスポーツドリンクなどでしっかり水分補給すれば自然に治ることが多いです。

一方、腸チフスのように、下痢よりも発熱や腹痛、関節痛などに特徴がある感染症もあるので、安易に考えずにひどい場合には早めに受診しましょう。

日本は安全だけど海外では飲めない水道水も多い


日本で暮らしていると水道の水を当たり前のように使用していますが、世界では飲み水が原因で命を落としている人もたくさんいます。海外旅行をするときは、くれぐれも水に気を付けましょう。