ウォーターサーバーをキッチンに置くご家庭は少なくありませんが、設置場所として避けたいのが「冷蔵庫の横」です。ウォーターサーバーはご家族にとって使いやすい場所に置くのが基本ですが、設置する場所によっては本体の故障や電気代の増加につながってしまう可能性があります。本記事では、ウォーターサーバーを安全かつ快適に使うための「最適な設置場所」と「避けるべき設置場所」について解説していきます。
ウォーターサーバーを冷蔵庫横に置くのは危ないのはなぜ?
一般的に、ウォーターサーバーを冷蔵庫の横に置くのはNGとされています。なぜなら、冷蔵庫とウォーターサーバーはいずれも本体から熱を発する家電であるからです。熱を発する家電同士を隣り合わせで配置すると、それぞれが過剰に熱を帯び、製品の故障につながることがあります。それだけでなく、発火トラブルを招く危険性もゼロではありません。
また、冷蔵庫の隣に置くとウォーターサーバーが適切に放熱できず、ボトル内の水の温度が高くなる傾向があります。そうなると、水温を下げるためにコンプレッサーが過剰に働くことで、電気代が高くなってしまう可能性もあります。
ウォーターサーバーを置くのに適さない場所とは?
ウォーターサーバーの設置場所は「冷蔵庫の隣」以外にも、いくつか注意が必要な場所があります。以下のような場所にウォーターサーバーを設置するのは、できるだけ避けましょう。
直接日光が当たる場所
ウォーターサーバーを直射日光が当たる場所に置くのは避けるべきです。なぜなら、直射日光の熱によってボトル内の水温が上昇し、水の風味が損なわれるおそれがあるからです。また、水温を下げるためにコンプレッサーが過剰に作動し、電気代が高くなるケースがあるほか、紫外線の影響でウォーターサーバー本体が色あせたり変色したりするリスクもあります。水や製品の劣化を防ぐためにも、電気代を節約するためにも、ウォーターサーバーは直射日光が当たらない場所に設置しましょう。
熱を発する家電の近く
ウォーターサーバーの設置場所として「冷蔵庫の隣」はNGだとお伝えしましたが、冷蔵庫に限らず、電子レンジやオーブントースター、ストーブなど、熱を発する家電の近くに置くのは避けるべきです。熱を発する家電の近くに設置すると、ウォーターサーバー本体が過剰に熱を帯び、故障や発火トラブルを引き起こす危険性があります。また、ウォーターサーバーが適切に放熱できないと、水の温度を下げるために余計な電力を消費し、電気代が高くなる原因にもなります。
高温・多湿になる場所
ウォーターサーバーを、高温・多湿になる場所に置くのは避けるべきです。「直射日光が当たる場所」や「熱を発する家電の近く」と同じように、高温・多湿の環境下では、ボトル内の水の温度が上昇しやすくなります。水の温度が上昇すると風味が損なわれるだけでなく、雑菌が繁殖しやすくなるなど、衛生的にも問題が出てきます。放熱が妨げられることで、本体の故障や電気代の増加につながりやすいのも同様です。
不安定な場所
ウォーターサーバーを不安定な場所に置くのは避けるべきです。たとえば、段差がある床や傾斜している棚の上、やわらかいカーペットの上などに置くと、本体が倒れてしまう危険性があります。ウォーターサーバーが倒れると周囲が水浸しになり、床の素材の劣化・変色を招くほか、ケガにつながるリスクもあります。また、不安定な場所に置くと騒音や振動が発生しやすく、水漏れや故障の原因になる可能性もあります。床置きタイプは安定した床の上に、卓上タイプは安定したテーブルや棚の上に置くようにしましょう。
氷点下になる可能性がある場所
ウォーターサーバーを、気温が氷点下になる可能性のある場所に置くのは避けましょう。なぜなら、ボトル内の水が凍りつき、ウォーターサーバーが機能しなくなるおそれがあるからです。最悪の場合は、水の凍結によってウォーターサーバーそのものが破損するおそれがあります。特に北国のご家庭では、暖房が効きにくい場所に置くのは避けるべきです。リビングやキッチンでも、夜間に氷点下になる可能性がある場合は注意が必要です。
生活動線の妨げになる場所
ウォーターサーバーを、生活動線の妨げになる場所に設置するのは避けましょう。たとえば、ご家族が頻繁に通る場所やドアの近くに置くと、邪魔になってしまうことがあります。また、子どもが近くを走ったりしたときに、誤ってサーバーにぶつかって倒してしまうリスクもあります。快適かつ安全にウォーターサーバーを使うためには、ご家族の生活動線を考慮したうえで、「邪魔にならず」「使いやすい」場所に設置することが大切です。
衛生的でない場所
ウォーターサーバーを衛生的ではない場所に置くのは避けましょう。たとえば、周囲に埃やゴミが溜まった場所に置くと、給水コックに汚れが付いて、そこからサーバー内に雑菌が侵入してしまうおそれがあります。そうなると、水質の低下は避けられません。また、コンセントの周りに埃が溜まっていると、いわゆる「トラッキング現象」を起こして発火の原因となり、火災に至る危険があります。ウォーターサーバーは衛生的な場所に設置するとともに、定期的にお手入れをすることが大切です。
ウォーターサーバーを置くのに守りたいこと
「ウォーターサーバーを導入したけど、ちょうど良い置き場所がない……」といった失敗をしないよう、事前に設置場所をイメージしておきましょう。ウォーターサーバーは次のような場所に置くのが理想的です。
コンセントに近い場所
ウォーターサーバーの設置場所を検討するうえで、必須の条件になるのが「コンセントの近く」です。ウォーターサーバーは電気によって稼働する家電であり、電源は常時入れておくのが基本です。ウォーターサーバーの電源を切るとボトル内の水が常温に戻り、衛生状態を保ちにくくなるからです。
注意したいのが、「延長コード」の使用です。レイアウト的にウォーターサーバーをコンセントの近くに置けない場合、延長コードの使用が考えられますが、延長コードは発火や感電のリスクを高めるため、おすすめできません。加えて、延長コードの差し込み口は埃が入り込みやすく、トラッキング現象のリスクも高くなります。また、「たこ足配線」も避けるべきです。たこ足配線によってコンセントの電気許容量を超えてしまうと、同様に発火トラブルを引き起こしかねないからです。
安全にウォーターサーバーを使用するためには、壁のコンセントに電源プラグを直接挿せる場所に設置することが大切です。
安定感のある場所
ウォーターサーバーを安全に使うためには、安定感のある場所に設置することが重要です。たとえば、床置き型のウォーターサーバーを傾斜がある場所や段差のある場所、やわらかいカーペットやジョイントマットなどの上に置くと、バランスを崩して倒れてしまうおそれがあります。床置き型のウォーターサーバーは、重いものでは30kgを超えるため、万が一、倒れてしまった場合、ケガや家具・家電の破損につながるリスクがあります。また、安定感がない場所に置くと、稼働時に騒音・振動が発生しやすくなります。
卓上型のウォーターサーバーも同様のことが言えます。卓上型は床置き型よりサイズは小さいものの、水が入れば一定の重量になります。不安定な棚やテーブルの上に置くと、倒れたり滑り落ちたりするおそれがあります。また、小さなお子様がいる場合、誤ってウォーターサーバーにぶつかったり、手で押したりして、転倒・落下させるリスクがあります。
安全にウォーターサーバーを使用するため、必ず安定した場所に設置するようにしましょう。
周囲に一定のスペースを確保できる場所
ウォーターサーバーを置く場所を決める際は、「周囲に一定のスペースを確保できるかどうか」も重要なポイントになります。
ウォーターサーバーは、冷蔵庫と同じように本体から熱を逃がす「放熱」によって水温を管理しています。この仕組み上、背面を壁にぴったりとくっつけて設置すると、放熱が妨げられ、本体が過剰に熱を帯びることで故障に至る可能性があります。また、ウォーターサーバーが過剰に熱を帯びると、水温を下げるためにコンプレッサーが余計に作動し、電気代が高くなる原因にもなります。
ウォーターサーバーの性能を保ち、電気代を抑え、安全に使用するためには、本体背面と壁の間に10cm以上のスペースを確保して設置しなければいけません。また、上述のとおり、冷蔵庫など熱を発する家電の隣に置くのは避けるべきです。ウォーターサーバーの両側面には、3cm程度の隙間を設ける必要があります。そうすることで、壁や家具との接触による振動音の発生を防ぐことができます。
ウォーターサーバーを不適切な場所に置いた場合の修理費用は自己責任?
ウォーターサーバーの設置場所は、安定した稼働と安全性を確保するために非常に重要です。メーカーが定める設置基準に反する場所への設置に起因する故障・トラブルについては、その修理費用は原則として利用者負担となります。一方で、メーカーが定める場所に設置し、かつ通常利用の範囲内で発生した不具合については、原則として、無料での修理・交換などサポートの対象になります。
繰り返しになりますが、冷蔵庫など熱を発する家電の隣にウォーターサーバーを設置すると故障リスクが高くなります。また、不安定な場所に設置すると転倒や振動による故障リスクが高くなります。無駄な出費を避けるため、必ずメーカーが定める設置基準に従うようにしましょう。
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まとめ
ウォーターサーバーを安全に使うためには、適切な場所に設置することが大切です。冷蔵庫の隣や直射日光の当たる場所、不安定な場所に置くと、故障や電気代の増加、水質の低下、さらには転倒や発火トラブルなどにつながる危険性があります。ウォーターサーバーの導入をお考えの方は、メーカーが推奨する場所に置けるかどうかをしっかりと確認するようにしましょう。