ウォータージャーナル

世界でも珍しい症状「水アレルギー」とは?

水アレルギーとは非常に珍しい病気ですが、発症すると日常生活が一変し汗をかくことすら命取りになるのです。現在もその症状で苦しんでいる人たちが世界にはいます。水アレルギーについて、症状など詳しく解説していきます。

アレルギーとは



shutterstock_1707313663.jpgアレルギーとは、人間がもっている免疫システムが無害な物質に、過剰に反応してしまって起こる症状のことをいいます。人によって何個もアレルギーがあるかたもいますし、症状もさまざまです。よく聞くのが、花粉症やアトピー性皮膚炎、食品アレルギー、金属アレルギー、植物アレルギー、動物アレルギーなどです。

症状はアレルギーによりさまざまですが、食品アレルギーのように摂取するとアナフィラキシーショックを起こし命に関わる重篤な症状になるケースもあります。アナフラキシーとは、アレルゲンを摂取してから、皮膚症状のほかに呼吸器や消化器に異常をきたすことをいいます。

アナフィラキシーの原因として多いものが、食物や蜂に刺されたときなどの昆虫の毒や薬剤によりものがあります。それにより、血圧が低下して、意識障害を起こすことをアナフィラキシーショックといいます。アナフィラキシーは摂取してから数分から30分以上経って現れる場合がありますので注意が必要です。

近年では日本でもアレルギー症状を持つ人が増えてきています。アレルギー症状が出たら自己判断で市販薬を使うのは非常に危険です。アレルギーは検査をしないと明確にはわからないので、心当たりがあったらまず病院に行きましょう。喘息なら呼吸器科へ、鼻炎や花粉症の疑いがあるなら耳鼻科へ、そのほかはアレルギー科を受診するのがおススメです。自分がなんのアレルギーを持っているか知ることが大切です。

水アレルギーとは


水アレルギーとは、世界でも発症例が少なく非常に珍しい病気です。発症すると汗や涙でさえもアレルギー反応を起こしてしまい、最悪の場合命に関わる深刻なアレルギー症状なのです。正式名は「水じんましん」と呼ばれていて、現在のところ明確な治療方法はありません。

体内から出る水分には反応してしまうので、汗や涙、唾液などもアレルギー反応を起こしてしまいます。

水アレルギーは水という物理的な刺激が原因で痛みやかゆみを伴うじんましんが出来てしまいます。実際はアレルギー性皮膚炎ではなく、世界保健機関(WHO)が公表する統計で、「その他のじんましん」という分類に属されています。

また水を飲むのも上手く飲めなかったり、息苦しくなって呼吸困難になってしまう場合もあるのです。女性の方が男性よりも発症する傾向があるようです。

・症状
皮膚が水に触れた箇所が、15分くらい経過すると赤く腫れてしまったり、炎症を起こし痛みやかゆみが出てきます。症状が出て炎症を起こした肌は、紙やすりでこすられたような激痛を感じ、徐々に痛痒くなります。掻くと出血してさらに悪化するため、掻くことも出来ない地獄のような時間を耐えなければならないのです。症状は数時間で治るとされていますが、人によっては1週間くらい治らないこともあり、最悪の場合はショックで命に関わる重体な症状を引き起こすこともあります。

水アレルギーを引き起こす原因は?



・入浴やシャワー
・雨
・汗
・涙

湯船に浸かるのはもってのほか、シャワーを浴びる事も命がけです。水アレルギーを発症した女性は週に3回、短時間の冷水シャワーだけしか浴びる事が出来ず、もちろん雨に濡れる事も厳禁な生活を続けています。汗をかくことも症状が出てしまう原因になり、汗をかかないように運動はクーラーで温度管理されたところでしか行えないのです。涙を流すことも危険な非常に過酷な症状です。

水アレルギーを持つ人たちの日常



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水アレルギーはある日突然起こることもあります。水アレルギーを発症してしまった女性は、14歳のときにシャワーを浴びているときに突然発症してしまいました。体を激痛が走り、炎症を引き起こすと2時間ほど治まらず、生活は一変していまいました。

汗をかくことも出来なくなり、ボーイフレンドの寝汗ですら発症してしまうので一緒に寝る事もできなくなりました。時間が経つにつれて症状はさらに悪化して、水を飲むときも息苦しくなり、シャワー中にアナフィラキシーショックを起こして病院に搬送されるまでになってしまったのです。

水を飲むことは出来なので、牛乳や紅茶などで水分補給しています。生活するうえでの水仕事も出来なくなり、洗濯や食器を洗うなどの水に関わる家事は全て旦那さんがやっているそうです。

アメリカでは1歳の赤ちゃんが発症してしまいました。お風呂は週1回15秒以内で終わらせなければならず、それ以上入ってしまうと耐えがたい痛みを引き起こしてしまうそうです。

タオルで拭けないほど赤く腫れあがり、時間が経過して腫れや痛みが治まるのを、ただ見守ることしかできません。家族は出来るだけ炎症を起こさない様に見守りながら生活を送っていますが、赤ちゃんですので口や手を汚したり、泣いたりするのを止める事はとても大変なことです。

さらに成長するにつれて外遊びも出来ない、しつけも怒る事も泣いてしまうので出来ないなどの問題に直面します。幼少のころから水アレルギーになってしまうのは、とても過酷なことです。

水アレルギーの対策とは


現在のところ水アレルギーの治療法や原因はまだわからず、特効薬もありません。水アレルギーの女性は、水をはじくクリームを使用して何とか生活を送っているそうです。

水アレルギーの方は、体温を上げる事も出来ないのでエアコンなどで涼しい温度を保つ事ができ、空調整備が完備された家に住む必要があります。汗もかけない、雨の日も外出出来ないなど、生活の行動やいろいろな選択も限られてきますし、痛みやかゆみと戦う毎日を過ごしていかなければならないと思うと恐ろしい病気です。

イギリスの皮膚科学者によると、発症例も少なく水アレルギーのメカニズムについても、正確にはわかっていない現状ですが、じんましんによる痛みやかゆみをなるべく抑えるための

薬の開発や研究は現在も進められています。

水アレルギーはとても珍しい


水アレルギーという聞き慣れない病気ですが、いつ誰が発症してもおかしくありません。

今も世界中でこの病気で苦しんでいる方がいると思うと、早く特効薬や原因が解明されることを願うばかりです。もし、身近に水アレルギーの方がいたら病気について理解を示すことが大切だと思います。