ウォータージャーナル

話題の成分「バナジウム」とは?期待できる効果や摂り方のポイントを解説

バナジウム入りのミネラルウォーターの販売で広く知れ渡った成分・バナジウム。健康にいいらしいとは知っていても、具体的にどんな効果が期待できるかわからないという方は多いのではないでしょうか。そこで、バナジウムの健康効果をはじめ、特徴や摂り方の注意点などをご紹介します。

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バナジウムとは


健康効果が期待できるとして広まったバナジウムについて、どんな成分かご存知でしょうか。
意外と知らないバナジウムの特徴や含まれる食品など、基礎的なことをまずは確認してみましょう。

富士山の地下水に含まれるミネラル

バナジウムは1830年にスウェーデンの科学者がメキシコの鉱山で発見した超微量金属元素で、いわゆるミネラル成分の1種です。色が美しく変化することから、北欧に伝わる神話の女神「バナジス」に由来して名付けたといいます。

自然界では、玄武岩などの堆積岩層や海・湖・河川などの水中、土壌、植物、石油などに含まれていますが、どの地域でも採れるわけではありません。産出国としては中国や南アフリカが有名です。日本では富士山麓の地下水に多く含まれていることから、富士山の地下水を汲み上げたミネラルウォーターが脚光を浴びました。

人の体内にもわずかながら存在していて、人体への影響や健康効果など、現在もさまざまな研究が進められています。

バナジウムを含む食べ物

バナジウムは富士山麓の地下水以外からも手軽に摂ることができます。食卓で目にする機会の多い食品にも含まれているからです。

【バナジウムを含む食品】
牛乳、そば、豆腐(大豆)、卵、豚肉
パセリ、きゅうり、トマト、マッシュルーム
魚介類(アサリ、エビ、カニ、イワシ、サバ、シジミ ホヤなど)
海藻類(昆布、ひじき、ワカメ、海苔など)

バナジウムを含む食品は幅広く、摂る機会の多い牛乳や豆腐にも含まれることから手軽に毎日摂ることができます。また熱にも強く、調理過程で目減りすることもないので、普段の食生活から摂取するのに向いている成分ともいえるでしょう。

実は猛毒!注意したいバナジウムの過剰摂取

毎日手軽に摂れるバナジウムですが、実は元素としてのバナジウムには毒性があり、成分の特性も研究段階であることから過剰摂取には注意が必要です。発がん性があるのではと危惧する声もあります。

健康志向が高まる中でバナジウムにもさまざまな効果が期待されていますが、「健康にいいから」とバナジウムを含む食品やミネラルウォーターを大量に摂らないよう注意しましょう。

バナジウム摂取量の目安

では、バナジウムの適切な摂取量とはどれくらいなのでしょうか。

日本ではバナジウムを必須ミネラルに指定していないことから摂取基準を定めていませんが、アメリカでは1日当たり1.8mg(1800㎍)以下が安全性が高いと考えています。これに対して日本人の摂取量は1日当たり6~30㎍ 程度といわれていますので、平均的な飲食であれば過剰摂取の心配はないでしょう。

しかし、後ほどご紹介しますが、体内のバナジウム量が少なくなり過ぎるのも健康に支障をきたす恐れがあります。普段の食事などから、毎日ある程度は摂り続けるようにしたいところです。

バナジウム摂取で期待できる効果


バナジウムは適量であれば人体によい影響があると考えられています。人体への効果・影響が研究段階のものもありますが、実に多くの健康効果が期待できるため、参考までにいくつかご紹介したいと思います。

血糖値を下げる効果

バナジウムの人体への影響で研究が進んでいるのが血糖値を下げる効果です。血糖値を下げるホルモンのインスリンに似た働きをし、インスリンの働きをよくするともいわれています。
すでに医薬品としても使用されていて、糖尿病の予防や改善に大きな期待が寄せられていています。

ただし摂り過ぎは危険ですので、血糖値が気になる方でも自己判断での大量摂取は控えるようにしましょう。

脂質・コレステロールの代謝を促す

バナジウムには、脂質の代謝を促進し、コレステロールが体内で合成されるのを抑制する働きがあるといわれています。これは動脈硬化の予防や血流の改善にもつながり、いわゆるサラサラ血液になることが期待できます。血流の改善はむくみの予防・改善にも効果的です。

血圧を下げる

バナジウムを含むミネラルウォーターを摂り続けたところ、血糖値と共に血圧の上昇を抑えられたとの実験結果もあり、血圧を下げる効果があるといわれています。高血圧を改善するには毎日の食事も重要ですが、バランスのよい食事を意識することでバナジウムも適度に摂ることができるでしょう。

デトックス効果

体内の有害毒素や老廃物の排出を促す効果も期待できます。デトックス効果をはじめ、血流の改善やむくみ予防、脂質の代謝を促す効果などは美肌やダイエットにもよい働きのため、バナジウムは美容業界からも注目を集めています。

骨や歯の形成を助ける

バナジウムには骨や歯の形成を助ける働きもあるといわれているため、育ち盛りのお子さんがいる家庭では毎日継続して摂りたいところです。

乳幼児や妊婦への影響も気になるところですが、とくに問題はないといわれています。ただし、血圧を下げる働きなどが考えられることから大量に摂るのは避けた方がよいでしょう。

バナジウム不足も危険!バナジウム不足・過剰摂取で起こる症状


さまざまな健康効果が期待できるバナジウムですが、すでにご紹介したように過剰摂取は危険とされています。では体内のバナジウムが大幅に減った場合はどうなのでしょうか。バナジウムが不足したとき、また過剰摂取した場合に考えられる体への影響についても確認しておきましょう。

バナジウムが不足した場合

体内には微量ながらバナジウムがあり、不足すると抜け毛や生殖機能低下などの原因になるといわれています。また、骨や歯の形成を助けていると考えられることから成長不良の恐れもあります。少量でも毎日補うよう心掛けたいですね。

バナジウムを摂り過ぎた場合

とくに注意したいのが、バナジウムの過剰摂取による副作用です。

さまざまな健康効果が期待できることから「健康にいい」ことばかりが先走りがちですが、摂り過ぎは重篤な症状を引き起こす可能性があります。具体的には腎臓障害、心不全、呼吸障害、下痢、脱水、体重減少などです。体の成長にも悪影響を及ぼすといわれているので、お子さんの骨や歯の育成を考えても摂り過ぎには十分に注意してください。

バランスのよい食事でバナジウムの適量摂取を


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血糖値の予防・改善や脂質の代謝促進、美容効果など幅広い効果が期待できるミネラル成分・バナジウムですが、「健康にいい」といわれても摂り過ぎには注意が必要です。身近な食品にも多く含まれていますので、バランスのよい食事で適量を毎日継続して摂るのがおすすめです。バナジウムと上手に付き合って健やかに毎日を過ごしましょう。