ウォータージャーナル

ミネラルウォーターは危険?殺菌、除菌方法から安全性を確認しましょう

ミネラルウォーターは危険なのでしょうか。殺菌方法には加熱処理と非加熱処理があります。それぞれの処理方法と特徴についてご紹介します。また、ミネラルウォーターの種類についても解説しますから、自分が飲んでいる水はどの分類に当たるのかチェックしてみましょう。

ミネラルウォーターは安全なのか


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飲み水はミネラルウォーターというのが当たり前になっています。外出先はもちろん、自宅で飲む水も水道水ではなく購入しているミネラルウォーターという人も多いのではないでしょうか。

ミネラルウォーターは美味しくて安全、と考えて選んでいると思いますが、どのように殺菌や除菌をされているかご存じですか?また、ミネラルウォーターの中でも殺菌方法が異なることもあります。
今回は、ミネラルウォーターが安全なのか、殺菌や除菌法などについてご紹介します。

ミネラルウォーターの殺菌、除菌


ミネラルウォーターの殺菌、除菌方法には加熱処理と非加熱処理があります。
それぞれの方法と特徴についてチェックしていきましょう。

加熱処理

85℃で30以上加熱するか、それと同等の熱量を加えることで殺菌するのが、加熱処理です。コストが安いため、日本のミネラルウォーターの多くは加熱処理をされているのが実状です。また、殺菌効果も高いため、安全性でも安心です。
含まれるミネラル成分については、メーカーによって見解が異なり、加熱処理によってミネラル成分が失われる、失われないと意見が分かれています。

非加熱処理

フィルターのろ過やオゾン殺菌、紫外線殺菌を行い除菌、殺菌をする方法は非加熱処理と呼ばれます。加熱処理をした水に比べ、水の中にある酸素濃度が高いため、味がおいしいという特徴があります。
ただし、一般的には製造コストが高くなりやすく、日本のミネラルウォーターではあまり採用されていません。アメリカで主流となっている処理方法です。

非加熱処理のミネラルウォーターは危険?


加熱すると除菌ができるのは、水に限ったことではなく安全性が高いように感じますよね。非加熱処理のミネラルウォーターの安全性はどうなのでしょうか。日本で発売する際の基準などについてご紹介します

食品衛生法の安全基準

食品衛生法によって、ミネラルウォーターなど水のみを原料とする飲用水の殺菌方法は以下のように基準が定められています。

・フィルターのろ過 ろ過膜のメッシュサイズと差圧
・オゾン殺菌 オゾンの濃度と処理時間
・紫外線 紫外線の照射量と照射時間

この基準をクリアしなければミネラルウォーターとして販売できないことになっています。

水質基準

ミネラルウォーターを販売する際には、原水の水質検査を実施し、基準を満たす必要があります。

・カドミウム 0.003mg/L以下
・セレン 0.01mg/L以下
・水銀 0.0005mg/L以下
・鉛 0.01mg/L以下
・シアン 0.01mg/L以下

これらの水質基準をクリアしたミネラルウォーターが店頭や自動販売機などで私たちが購入できるものです。加熱処理、非加熱処理に関わらず、安心して飲むことができることが分かりますね。

保存状態に不安があるなら加熱処理を選ぶのも

販売されているミネラルウォーターは処理方法に関わらず安心して飲むことができますが、防災用に長期保存をしたり、赤ちゃんや妊婦さんが飲む場合には、不安を感じることもあるかもしれません。基準値は製造時点のものであることを考えると、そういった用途で使用する場合には加熱処理のミネラルウォーターを選ぶのもよいでしょう。

水道水にも厳しい水質基準がある

ミネラルウォーターの基準は食品衛生法第11条に基づく「食品、添加物等の規格基準」によって定められています。殺菌、除菌を行う場合には39項目、行わない場合には14項目の検査をします。
一方、水道水にも水道法第4条に基づいて51項目もの水道水質基準検査が定められています。

ミネラルウォーターのメーカーによって、さらに独自の水質基準を設け、厳しい検査を行っていることが多く、私たちの口に入る水が安全に守られていることが分かります。

ミネラルウォーターの種類


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ミネラルウォーターの殺菌方法が分かったところで、種類についても確認しておきましょう。

農林水産省のガイドラインでは、4つの種類に分けられていますが、それらを総称して「ミネラルウォーター」と呼びます。
自分が飲んでいる水がどの分類に当たるかは、商品ラベルの品名の項目に記載されていますので、ぜひ確認してみましょう。

ナチュラルウォーター

特定の水源から採水された地下水を原水としている水。それに沈殿やろ過、加熱殺菌以外の物理的、科学的な処理を行っていないものをナチュラルウォーターと呼びます。

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターの中でも、地層中のミネラル成分が溶解した地下水を原水としている場合には、ナチュラルミネラルウォーターと呼びます。

ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターを原水としながらも、人工的にミネラルを添加し、品質を安定させている水。
水源が1ヶ所ではなく、複数から採水している場合や、ばっ気という浄水処理方法を用いたものもミネラルウォーターに分類されます。

ボトルドウォーター

上記3種類以外で、逆浸透膜、RO膜でろ過した水をボトルドウォーターと呼びます。

ミネラルウォーターは安全!


ミネラルウォーターの殺菌、除菌処理や水質基準、種類などについてご紹介しました。
加熱処理、非加熱処理、どちらも安心して飲むことができるでしょう。
水質基準については食品衛生法に定められていて、厳しい基準をクリアした水が販売されています。
また、ミネラルウォーターをいっても、農林水産省のガイドラインでは4つに分類されています。自分が飲んでいる水がどの種類のものなのか確認してみるのもよいでしょう。