ウォータージャーナル

水が飲みたい!でも飲みすぎるとどうなるの?

水が飲みたいと水分補給するのは自然なことですが、その量が多量であると体に害を与えてしまうこともあります。今回は水を多量に飲むことで起こることをご紹介します。また、水中毒の対策や水の飲み方についても解説しますから、上手に水分補給をしましょう。

水が飲みたい!


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喉が渇いた、水が飲みたい、と感じるのは自然なこと。直接飲む飲用水だけでなく、食事の中にも水分は含まれていて、私たちの体を潤しています。
体に必要な水分が不足することで、そろそろ水を補給するように知らせてくれることもありますが、塩分の摂りすぎやストレス、緊張、病気によって異常に喉が渇くこともあります。
そのような時に、飲みたいと思うままに飲んでしまうと、水の飲みすぎになり体に悪影響を及ぼしてしまう恐れもあります。

生命を維持するために必要な水

人間の生命を維持するために水は必須のものです。体格や年齢によって違いはあるものの、人間の体のだいたい60~70%は水でできています。
その量は歳をとるごとに減っていき、赤ちゃんでは約75%、老人になると50~55%となります。
この理由として、体を構成している細胞に含まれる水分量は、脂肪量と関係していることが挙げられます。つまり、体が成長すると脂肪量が増えるため、水分量は逆に減っていくのです。
女性と男性では、女性の方が水分量は少ないのですが、これも男性よりも脂肪量が多いためだということが分かります。

このように、体の多くを構成している細胞内に存在している水分は、生命維持に欠かせないものです。

水を飲みすぎるとどうなるか


水を飲むことは、生命を維持し、体を健康に保つために必要なのですが、一方、水を飲みすぎることで、体に悪影響を与え健康を損なう可能性もあります。

水中毒

水中毒は、水分を大量に飲むことで起こる症状。
血液中の塩分濃度である「ナトリウム濃度」が低下し、「低ナトリウム血症」に陥り、重症化すると命の危険もあります。
症状は、めまいや頭痛、頻尿、多尿、下痢などがあり、悪化してしまうと吐き気や嘔吐、意識障害、錯乱、性格変化、呼吸困難などが起こります。

フットボール練習中に14リットルの水を飲んだ男性が死亡するなどの報告もあり、水を飲みすぎて現実的に死を招くこともあります。

むくむ

水を飲みすぎると水太りする、と聞いたことがある人もいるかもしれません。この「水太り」とはむくみのこと。しかし、むくみは、水の飲みすぎだけで起こることはなく、逆に水を飲まないことで起こることもあります。
もし、水を飲み過ぎた後に、むくみを感じるのであれば、水中毒の初期症状としてむくんでいる可能性がありますから、適切に対処するようにしましょう。

もし水中毒になってしまったら


水中毒になってしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。
基本的には水分を制限することで改善に向かいます。

腎臓の機能に何も問題が生じていない場合には、摂取する水分を制限することで、血清ナトリウム値が改善し、快方に向かっていくでしょう。
軽症の場合であれば、水分を制限しながら塩分を、時間をかけて徐々に補充していきます。こまめに経口補水液やスポーツドリンクを摂取することや、梅干しや塩あめなどで補給することもよいでしょう。

重症化している場合には輸血によるナトリウム補充が必要となります。呼吸困難などに陥ることもありますから、早急に病院に行き治療してもらいましょう。

水中毒の対策

水中毒にならないために、経口補水液を上手に活用するのがおすすめです。
熱中症対策のために、すでに取り入れている人もいるかもしれませんね。
人間の体液に近い成分で構成されている経口補水液は、糖分や塩分が含まれていて、そのナトリウム濃度は、一般のスポーツドリンクの2倍~4倍程度ですから、水分を摂りながら、十分なナトリウムを摂取することができます。

経口補水液を飲んでみたけど、美味しくない、好きになれないという人もいるでしょう。これは、体内のナトリウム濃度が影響しているため。脱水症状が進み、体内のナトリウムが減った状態となると、少し美味しく感じられることもあるとされています。
しかし、そのような状態になる前に、経口補水液を少しずつ補給しておくことで、健康を保つことができるでしょう。
どうしても経口補水液が飲みにくいという場合には、さっぱりする味の果汁を足してみるのもおすすめ。グレープフルーツやレモンなどを少量加えることで、飲みやすく感じるでしょう。

知っておきたい、水の飲み方


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生きるためには、水を飲まなければいけませんが、飲み過ぎてしまえば水中毒など体に害を与えてしまう可能性もあります。
健康を維持するために、水をどのように飲めばよいのか、その方法を知っておきましょう。

小まめに少しずつ

水を飲む時には、一気飲みは避け小まめに少しずつ飲むようにしましょう。一度に体内に取り込める水分は、コップ一杯程度とされています。つまりそれ以上飲んでも、体内で吸収することができず、排出するために体に負担をかけてしまうのです。

水分が不足しがちな時に飲む

喉が渇く時はもちろんですが、水分が不足しがちとなるシーンが生活の中にあります。
運動や入浴時は発汗が促され、水分が減ります。また、寝ている間にも汗はかきますから、寝る前にコップ一杯の水で補給をし、起きてから、乾いた状態の体に水分を補給してあげるようにしましょう。

体に負担を与えない温度の水

冷たい水は体への吸収が速いものの、胃腸に負担を与えやすくなります。常温や白湯は体への負担が少なく飲めますから、温度にも気を配りましょう。

水の飲みすぎには注意しよう!


水が飲みたいからと、大量に飲むことはあまりおすすめできません。水分補給は必要ですが、大量に飲むことで水中毒になる可能性もあります。
体に負担がないよう、小まめに適量を飲むようにしましょう。