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水を飲むと胃が痛い!病気が原因?

水を飲むと胃が痛い時、病気かもしれないと不安に感じるかもしれません。胃が痛く感じる病気をご紹介します。また、胃に負担をかけないよう、水を飲むことも大切です。どのように飲めば胃をいたわりながら水分補給ができるか解説します。

水を飲むと胃が痛い...原因は?


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水を飲んだ時に胃が痛く感じると、もしかして病気かも?と不安を感じるかもしれません。
どのような病気の時に、胃が痛く感じるかご紹介します。

胃がん・食道がん

水を飲んだ時に、胃のあたりがしみることがあれば、胃がんや食道がんの可能性があります。特に初期症状で見られるため、しばらく我慢して過ごしていたら、しみなくなったから大丈夫だったのだ、とそのまま放置してしまう人もいます。
しかし、しみなくなったのは、がんが大きくなったためで、治ったからではありません。放置したまま重症化してしまうケースも見られます。
初期で見つけられれば、治療も早く始められ生存率も当然上がりますから、もし、水を飲んだ時に胃やみぞおちのあたりがしみるのであれば、医療機関を受診した方がよいでしょう。

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流し、食道粘膜が炎症を起こす逆流性食道炎は、胸やけが代表的な症状です。
この胸やけは起き上がり上半身を立てることで軽くなり、水を飲むと痛みが消えることがあります。これは、水を飲むことで胃液が食道から胃へ流れ、胃液による食道粘膜への刺激がなくなるためです。
しかし、症状が進行し中程度から重症になると、飲み込む時のしみる感じや胸の痛みを感じるようになります。食べ物はもちろん、水もゴクンと嚥下する時にしみるように感じることもあるでしょう。
治療は胃酸を抑える内服薬によって行われることがほとんどですが、内服で改善せずに日常生活に支障をきたす場合は、外科的治療になることもあります。

アニサキス

アニサキスは、魚介類に寄生する寄生虫の一種で、サバやサンマ、イカなどに寄生していることが多く、これらを食べることで感染します。
アニサキスは長さが2~3cm、幅が0.5~1mm程度で、半透明の太い糸のような形状をしています。
主な感染経路は魚介類の生食のため、刺身や寿司などで感染することがあります。体内にアニサキスが侵入すると、胃壁や腸壁を突き破ろうとしてアニサキス症を発症します。
激しい腹痛や嘔吐などの症状で、水を飲み胃に少し刺激を与えるだけでも、激痛が走ります。
人間の体内では生息できないことから、数日で症状は治まりますが合併症を引き起こすと重症化することもあります。このような症状が現れたら、すぐに病院に行きましょう。

食中毒

O157やブドウ球菌、サルモネラ菌などによって食中毒になることがあります。嘔吐や下痢を繰り返し、症状がひどい場合には、水を飲むと痛い、というより、水すらも飲めない状態になってしまうことも。
しかし、水分は下痢や嘔吐によってどんどん奪われ不足していきます。胃腸が弱り、水分の吸収もうまくできない状況で、水分を補給するには、温かい白湯をほんの少しずつ飲用することです。
しかし、それさえも戻してしまう場合には、病院を受診するようにしましょう。

白湯が少しずつでも飲めて症状が治まってきたら、不足した水分と電解質を補うためにスポーツドリンクや経口補水液を飲むのもよいでしょう。

胃が痛いときに水を飲むと治ることも

逆に、胃が痛いときに水を飲むと治るものもあります。

胃炎や胃潰瘍で胃がもたれる場合、コップ一杯程度の水を飲むことで、出過ぎていた胃酸が薄められて、もたれた感じが軽減されます。

胃に優しい水の飲み方


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胃に負担をかけないよう水を飲むことも大切です。人間が生きていくために、水は必須です。水分が不足すると、脱水症状を起こし、痙攣などを引き起こします。最悪、死に至るケースもありますから、水を補給することは必須です。
しかし、1日に2リットルの水を飲むようにしましょう、と言われたからと、一気に飲んでしまえば、胃に負担がかかるのは目に見えています。

体が水分を吸収できる量は、1回に200~250ミリリットルと言われています。つまりこれ以上の水を一気に飲んでも、体は吸収できず尿として排出されてしまいます。また吸収できなかった水の処理をするために、体に負担もかけてしまいます。
喉が渇いたから、と一気に大量に飲んでも良いことはなく、胃や体に負担をかけるだけですから、小まめな水分補給をするようにしましょう。

また、食前、食事中、食後の水は実は良くありません。飲用した水は、唾液や胃液などの消化液を薄めてしまうため、消化しなければならない食べ物が胃の中で浮いてしまいます。胃にとって負担となるため、食事中の水はグラス1杯程度に留めておくのがおすすめ。
胃酸を薄めることなく水分を補給するためには、食前30分までがよいでしょう。空腹感を抑え、食べ過ぎを抑制する効果も期待できます。

また、食後は3時間くらいかけて胃の中で食べたものを消化します。この間に水分を摂ると胃酸が薄まり消化力が弱まってしまいますから、控え目にしましょう。
食事の中にも水分は含まれています。
味噌汁などの汁物はもちろん、お米やおかずにも水分は十分含まれていますから、別に水を用意しなくても体に必要な水分補給はできているのです。

また、冷たい水は胃に負担をかけ、消化力も弱めますから常温や白湯を飲むこともよいでしょう。

胃をいたわりながら、水を飲もう


水を飲むと胃が痛い場合、どのような病気が考えられるか紹介しました。
逆に、胃が痛い時に水を飲むと痛みが治まることもあります。

生きていく上で水分補給は必須ですが、胃に負担をかけないよう、水を飲むことも大切です。食前、食事中、食後など水の飲み方も見直してみてはいかがでしょうか。