ウォータージャーナル

ウォーターサーバーのボトルには空気が入っても大丈夫?衛生面が気になる!

ウォーターサーバーは安全で美味しい水をいつでも気軽に使用できることで高い人気を誇っています。ただ、実際に利用してみると、ボトルの中に空気がっ入っても衛生面は大丈夫なのかといった点が気になる人もいるのではないでしょうか。そこで、そういった人たちの参考になるように、ウォーターサーバーの安全性について解説をしていきます。

ウォーターサーバーの水は傷みやすい?

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ウォーターサーバーの水と一般的な水道水を比較した場合、最も大きな違いとして挙げられるのが塩素の有無です。水道水は水道管の中で細菌などに汚染されないよう、消毒のための塩素が含まれています。そのため、なかなか傷まないという特徴があるのです。それに対して、ウォーターサーバーの水は工場でボトル詰めされる際に加熱殺菌などの処理は行われているものの、塩素などは一切含まれていません。したがって、水道水に比べると傷みやすいということがいえます。

もっとも、水自体は腐ることはないので、そういう意味では傷むというのは適切ではないかもしれません。しかし、水を空気にさらしたまま放置しておくと雑菌が繁殖し、やがて飲めなくなるのは事実です。そして、最後には水が微生物で満たされ、赤色や緑色に変色してドロドロの状態になってしまいます。つまり、「水道水よりウォーターサーバーの水の方が傷みやすい」というのは、前者より後者の方が飲料水として使えなくなるまでの期間が短いということを意味しているわけです。

ちなみに、塩素の含まれていない水はどの程度の期間なら放置していても安全に飲めるかというと、周囲の環境によっても変わってきますが、目安としては約1日です。冷蔵庫で保存すればそれよりも長くもちますが、それでも1週間以内に飲んでしまうのが無難だといえるでしょう。一方、水道水の場合は塩素による滅菌効果が働いているのでそれよりもずっと長持ちするはずです。ただ、塩素は空気に触れると次第に蒸発していく性質があり、半日~2日ほど放置しておくと水中の塩素はすっかり抜けてしまいます。したがって、水道水であっても空気に触れた状態では保存は常温であれば3日が限界ということになります。

いずれにしても、ウォーターサーバーの水の方が水道水より傷みやすいという事実には違いないというわけです。

ウォーターサーバーの水を安全に飲むための注意点

ウォーターサーバーは水の入った容器をセットして使用するわけですが、その容器にはそれぞれ賞味期限が記載されています。ただ、そこで注意が必要なのが容器を開封しているか、未開封のままの状態かによって実際の賞味期限は変わってくるという点です。まず、未開封の場合、多くのメーカーは賞味期限を6カ月と設定しています。それ以外のメーカーでは長くて12カ月、短ければ3カ月といったところです。また、ウォーターサーバーの水は大きくわけて天然水とRO水の2種類がありますが、不純物が入っていない分、後者の方が賞味期限は長い傾向にあります。いずれにしても、未開封であれば数カ月は十分にもつわけです。

それに対して、開封をした水は一気に傷みやすくなります。賞味期限をみても、開封後に関しては明確な日にちを記載しているところは少なく、大部分は「なるべくお早めに」と書いているだけです。なぜ、明確な記載がないかというと、空気に触れた水の傷み具合は環境に大きく左右されるため、いつまでなら大丈夫と断言することが難しいからです。それでも、ウォーターサーバーに容器をセットして使用するのであれば、10~30日くらいの間で飲みきることが推奨されています。

最大30日というのは意外と長いと感じるかもしれませんが、これはあくまでもウォーターサーバーに正しくセットされ、その性能によって衛生的に管理された場合の話です。開封だけしてその辺に置いておくとすぐに傷んでしまうことになります。以上の点から、ウォーターサーバーの水を安全に飲むにはまず、容器が届いた時点で賞味期限を確認することが重要です。その上で、最低でも賞味期限が切れる1カ月前にはサーバーにセットし、なるべく早く飲む必要があります。間違っても、すでに容器をセットしてあるウォーターサーバーを数週間以上放置し、その後、容器を入れ替えることなくサーバーの水を飲み始めるなどといった使い方はしないようにしましょう。

ボトル式とパック式の安全性の比較

ウォーターサーバーの容器には大きく分けて、ボトル式とパック式の2種類があります。まず、ボトル式というのは文字通りボトルに水が入っているタイプのものです。水が減ってもボトルの形は変わらないため、当然、水がなくなった分だけそこに空気が入ることになります。それに対して、パック式はもともとぺちゃんこな形であり、そこに水を入れて膨らませていく構造になっています。逆にいえば、水を使っていけば容器も元のぺちゃんこな形に戻ろうとするので、空気は入りにくいというわけです。容器内の空気が少なければ、雑菌なども繁殖しにくいため、水の安全性という面では安心ということになります。

それでは、ボトルの容器は空気が入るのですぐに水が傷んでしまうのかというと、必ずしもそういうわけではないのです。確かに、外部の空気をそのままボトル内に取り込んでいるので、そういう意味では水の中で雑菌が増殖する確率は高くなってしまうような気がします。しかし、現在のウォーターサーバーには無菌エアフィルターが実装されており、フィルターを通して入ってくる空気をきれいにする仕組みが確立されているのです。したがって、空気の入ってくるボトル式は不衛生というのは古いイメージに過ぎず、実際の安全性はかなり高いといえます。

リターナブルボトルとワンウェイボトルの比較

ボトル式と一言でいってもその形式は一つだけではありません。代表的なものとしてはリターナブルボトルとワンウェイボトルがあります。まず、リターナブルボトルですが、ボトルからサーバーの内部に水が送り込まれる際にゴボゴボという音がするのが特徴です。これは水が排出された代わりに空気が入ってくる音です。しかし、エアフィルターがボトルに装着されており、空気に含まれているゴミやチリはフィルターによってほとんど除去されます。つまり、衛生面に関しては大きな心配は不要だというわけです。また、空になったボトルは業者が回収してくれるので、ゴミとして捨てる手間がはぶけるのもメリットだといえるでしょう。

一方、ワンウェイボトルはサーバーに水が補充されている際にも音はほとんどしません。なぜなら、ワンウェイボトルには圧縮機能があり、水が排出されるのに合わせて容器自体が萎んでいくからです。容器の中に空気が入り込む隙間を作らないので音も発生しないというわけです。そのため、リターナブルボトルと比べてより衛生的だといえます。したがって、もしどうしても衛生面が気になるというのであれば、ワンウェイボトルを選ぶというのも一つの手です。なお、この容器は使い捨てなので、業者による回収はありません。自分で捨てなくてはならないのは手間ですが、逆にいえば、業者が回収するまで空のペットボトルを保管しなくてもよいという点はメリットだともいえます。

空気が入ってもウォーターサーバーの安全性は高い

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ウォーターサーバーの容器にはさまざまなタイプがあり、その中には空気が容器の中に入り込むものも存在します。そのため、意識して空気の入らないものを選択するという人もいますが、過度に神経質になる必要はありません。利用を検討する際にはまず、空気が入っても衛生面に配慮されているのがウォーターサーバーであるという事実をしっかりと念頭に置いておくようにしておきましょう。