ウォータージャーナル

鉄分補給で一石二鳥?鉄のやかんでお湯を沸かすメリットとは?

日頃の鉄分不足、気になりませんか?そんな中鉄製のやかんでお湯を沸かすだけで鉄分が補給できるという噂もあり、南部鉄器がブームになっています。しかも味もまろやかになり美味しいとか。今回は南部鉄器の歴史と利点についてご紹介します!


そもそも南部鉄器とは?ルーツにせまる!


南部鉄器とは岩手県南部鉄器協同組合連合会の加盟業者によって作られている鉄器のことです。南部鉄器といっても元は盛岡市のものと水沢市のものの2つがあり、盛岡市の南部鉄器は17世紀初めに現在の岩手県盛岡市を支配していた南部藩が京都から茶釜職人を招いたのがはじまりとされています。その後各地から鋳物師、茶釜職人を呼び寄せ武器や茶釜、日用品を作らせ鉄器製造が盛んに行われるようになりました。盛岡市の南部鉄器はこの時庇護を受けていた南部藩の名前がルーツになっています。
一方水沢市の南部鉄器は伊達藩の庇護のもと日用品の鋳物生産が盛んに行われており、岩手県の南側にあることから南部鉄器と呼ばれていました。
明治以降は二つの地域との交流が盛んになり、昭和30年代に県内統一組織である「岩手県南部鉄器協同組合連合会」が設立されてから両地域で生産した鉄器が南部鉄器と呼ばれるようになりました。


南部鉄器の歴史


古くからの歴史をもつ南部鉄器ですがその歴史は衰退と発展の繰り返しです。
江戸時代仙台藩、盛岡藩のもと発展してきた南部鉄器ですが明治維新とともに藩の後ろ盾を失い衰退します。しかし、展覧会への入賞など名声が高まると各地からの注文が徐々に増えていきます。決め手となったのは1890年の東北本線開通でこの結果流通経路が拡大し、一気に販売経路を広げます。
1908年には当時皇太子であった大正天皇が東北行啓の際、鉄瓶の製造を見学されたことで話題になり県や市を挙げての保存活動が盛んになります。
1914年には旧盛岡藩主の支援を受けて「南部鋳金研究所」が設立され、人材育成に貢献しました。
戦時中は軍需関連品以外の鉄製品の製造が禁止されまたも衰退の危機に立ちましたが、現在では伝統工芸品としても芸術性の高さからも再び注目を集めています。


南部鉄器の伝統と技術


「質実剛健」「丈夫で長持ち」とのイメージの強い鉄器ですが、そのデザインの繊細さも大きな特徴です。美しく粒の並んだあられの文様に様々な美しい絵柄を施された鉄器は繊細な職人技を感じさせます。現在74の事業所に730名の職人がおり、年間生産額は約92億円と言われています。南部鉄器は日本の伝統工芸品指定第一号として現在経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された伝統工芸士は21名おり、国の誇る伝統工芸品を支えています。海外でもそのデザイン性の高さが高く評価され人気が高まっており、近年では輸出も盛んに行われています。輸出品は主に鉄瓶をティーポットとして使用しており、カラフルな色も人気です。内部も錆びないようなホーロー加工が施されており、元々輸出用に開発された仕様が現在国内でも新たな南部鉄器として人気を呼んでいます。
しかしホーロー加工したものはデザイン性とお手入れの簡単さはいいのですが、鉄分の補給を目的とする点からは不向きです。


なぜ鉄製のやかんでお湯を沸かすと美味しいのか


鉄瓶でお湯を沸かすと徐々に鉄分が染み出して鉄分の補給に効果があると言われています。
特に南部鉄器の溶出鉄は腸で吸収されやすい価鉄が多く含まれているため、毎日使用することで自然に鉄分の補給が可能になります。
また、平成11年にアルミ製・ステンレス製・鉄製・ホーロー製・ガラス製のやかんでお湯を沸かしてみたところ、鉄瓶のやかんでお湯を沸かしたものが一番塩素の除去率が高いことが証明されました。これは、沸騰に伴って鉄瓶の鉄がごく微量溶けだし、イオン状態の鉄と残留塩素が反応するためと考えられています。
鉄が塩素を除去して、お湯がまろやかになり美味しくなるんですね。
鉄瓶は錆びるのが短所でお手入れが大変と言われていますが、実は鉄瓶にはお手入れは不要。逆に鉄瓶の中は絶対に洗ってはいけません。なぜなら鉄瓶の中は酸化皮膜と言う丈夫な保護膜がついているからです。こすったりしてこの保護膜を削り取ってしまうと錆びやすくなってしまいます。
きちんと使えば半世紀は使用に耐えると言われる南部鉄器。お手入れ簡単で、丈夫な南部鉄器を使って美味しいお茶で毎日の鉄分補給に役立ててみてはいかがでしょうか?

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